学院長日記 「僕のプロフェット5」 |
これはアナログシンセサイザーの名機で、23歳ぐらいの頃に110万円ぐらいで福岡の楽器店である楽芸社で購入しました。本当はもっと高価な楽器でしたが、当時の専務のご計らいで安く購入できました。今でもすごく感謝しています。
僕は、このすばらしい楽器を使いこなす事で、ミュージシャンとして勝負してきました。その間30年あまり本当に色んなスタジオに行きレコーディングに使い、コンサートやライブのために機材車に乗せて日本中を一緒に旅をして来たのに、一度も故障する事無く僕の相棒として働いてくれました。
最近はこの楽器をソフトウエア化した「ソフトシンセ」としてミュージシャンの間で普及しています。
僕も持っていますが、まだまだ本物にはかなわないみたいですね。せめて学院生には本物の良い音を知って欲しいと思い、僕のプロフェットで音作りをしてもらってます。
単独で、ソフト版と本物とを比較すると、両者の違いがわかりにくかったりするみたいですが(僕には、はっきり解りますが)他の音とまじった中で聴くと、音の抜けが断然違います。それと、二つのオシレーターの混ざり具合がどうしてもソフトでは納得がいきません。
現代はデジタル技術の発展途中なので、音楽に関してはアナログ機材の音質の良さを知っておく必要性を強く感じます。楽器だけでなく、普段から聴くオーディオの音質とかにも気をつけた方が断然いいと思います。
そうする事で自分の耳が贅沢になり、悪い音では満足できなくなりますよ。そうなれば、自分からもっと良い音を作ろうという努力が、自然と出来るようになるのです。
そこの所が、とても大事だと思うのです!